「企業内ボランティア(旧称:駐妻インターン)」とは?
「企業内ボランティア(旧称:駐妻インターン)」とは、
「駐在妻・駐在夫による、無償の企業内インターン活動」です。
「仕事がしたいけど、中国の帯同VISAではできない。」
「キャリアの空白期間中に、復職に向けてなにか新しいスキルを得たい・スキルの維持がしたい。」
「キャリアチェンジがしたい。」
「社会との繋がりを感じたい。」
「いままでの仕事上のスキルを海外で活かしたい。」
そんな方に向けて、企業と連携し、
駐妻・駐夫のキャリアスキルを磨く、スキルを活かせる場です。
背景
現在、日本人海外駐在員の配偶者(駐妻・駐夫)は世界に約 10 万人いると推定されます(*1)。女性のための再就職支援事業を行っている企業の調査(*2)によると、配偶者の海外駐在同行をした駐妻・駐夫のうち約6割が「キャリアが継続できていない」と回答しており、その内の約8割が「仕事をしたいができない」状態にあります。
約8割の方が仕事をしたいができていない状況にあります。(*2)
「経済的な報酬が得られる」ことより優先される理由が3つもあります。(*2)
一方企業では、経験者や即戦力がある人材を求める傾向にあり、特に海外での日本人の気配りときめ細やかな対応は大変貴重ですが、なかなか人材確保が難しい状況です。
また、特に女性の子育てや夫の海外同行によるキャリアの断絶は社会的課題として話題になっており、企業にとっても向き合うべき課題であると言えるでしょう。
そこで、駐妻・駐夫の経験とスキルアップの場として、企業と連携し、キャリアの断絶という社会課題を解決していくために、キャリアカフェ中国(旧上海)のスタッフを中心に活動を開始しました。
※1 出典:外務省『海外在留邦人数調査統計』(平成 26~29 年要約版)より、
(長期滞在者における「民間企業関係者」の女性同居家族 )ー(長期滞在者の在留邦人(学齢期)子女数 /2)で算出
※2 出典:株式会社Waris「日本人海外駐在員配偶者のキャリア継続に関する調査レポート」
プロボノと違うの?
結論からお伝えすると、「企業内ボランティア(旧称:駐妻インターン)」≒プロボノです。
プロボノ活動とは、ボランティア活動の一環です。
そもそもボランティアとは、自分のやりたいこと、関心のあるテーマに、自分の意思で参加していく社会活動のことです。
その中でもプロボノとは、仕事上で得たスキルや知識をいかし、専門性を発揮していく活動のことです。
ちなみに、「プロボノ」とは、「公共善のために」を意味するラテン語「Pro Bono Publico」を語源とする言葉です。
中国の家族VISAでは働くこと、収入を得ることはできません。
そのため、「企業内ボランティア(旧称:駐妻インターン)」はプロボノ活動として実施しています。
具体的にどんなことをするのか
「企業内ボランティア(旧称:駐妻インターン)」第一弾として、企業にご協力いただき、イベントの企画と商品販売を実施いたしました。
詳しくはこちらのリンクより、関連記事をご覧ください。
https://careercafe-sha.themedia.jp/posts/categories/9424549
その他にも、WEBデザイン、広報、人事、PR活動、マーケティング、SNS運用、事務、接客など、
駐妻・駐夫のスキルや知識を活かせる様々な活動を企業と連携して実施していくことを想定しています。
最後に
「企業内ボランティア(旧称:駐妻インターン)」、まだまだ手探り状態です。
駐妻・駐夫のみなさまにとって、企業にとって、そして社会にとってどのような形が理想なのか、
考えながら走っています。
一緒に活動してみたい、考えてみたい、駐妻・駐夫のみなさまや企業のみなさま募集中です。
今後の「企業内ボランティア(旧称:駐妻インターン)」の活動にも、ご期待ください。
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※本記事は、活動の名称変更(「旧:駐妻インターン」→「新:企業内ボランティア」)に伴い、2022年12月に投稿された内容を一部改訂して作成しております。
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