『共働き時代の駐在』アンケート結果公開!約30カ国の駐在員とパートナー563名が回答<プレスリリース>

Career Cafe Connect(一般社団法人キャリアコネクト)は、『共働き時代の駐在』の実態を調査するアンケートをCAREER MARK(株式会社ノヴィータ)と共同で実施し、駐在員とそのパートナーなど計563名、約30カ国の駐在先からご回答を得ました。

ご協力いただいた皆様に心より感謝を申し上げます。


以下、アンケートの結果を紹介いたします。

【注目ポイント】

★海外駐在に同行したパートナーのうち7割が、駐在へ同行するために離職している。

★駐在員パートナーの9割が、自身のキャリアに関する不安や悩みを経験している。

★家族を帯同した駐在員のうち6割は、海外転勤を受け入れるかどうかの意思決定にあたって、パートナーのキャリアが影響したと回答。

★パートナーのキャリアを理由に、駐在を断ったり転職したりした事例を実際に聞いたことがあるとの回答も複数確認できた。


【結果の要約は下記リンクよりご覧いただけます】

https://drive.google.com/file/d/1DQ8phT5Zw6tZCSC7ckkcDaAv_HyrBDWg/view

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【プレスリリース】

「『共働き時代の駐在』実態調査アンケートを実施 ――海外転勤でパートナーの7割が離職、企業にもマイナス影響――」

当アンケート結果については、以下のURLよりプレスリリースをご覧いただけます。

https://www.atpress.ne.jp/news/551647

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【アンケート概要】

■ アンケート対象者 : 下記①~③のいずれかに該当する方(未婚、既婚は不問)

①直近5年以内に駐在経験のある駐在員ご本人

②直近5年以内にパートナー(配偶者)の駐在に同行した方

③直近5年以内に駐在の打診を受けた方またはそのパートナー(配偶者)

  ※ 駐在の打診を受けたが辞退した駐在員や配偶者が単身赴任で駐在するパートナーも含む

■ 調査手法  : インターネットによるアンケート調査

■ 調査期間  : 2025年6月16日(月)〜 2025年7月14日(月)(日本時間)

■ 調査主体  : Career Cafe Connect(一般社団法人キャリアコネクト) CAREER MARK(株式会社ノヴィータ)

■後援   :一般社団法人駐在ファミリーサポート協会

■ 有効回答数  : 563件  (うち駐在員146件、パートナー417件)

■ 回答者駐在国 : 中国240件、アメリカ75件、英国64件、タイ42件、ベトナム13件他


【アンケート結果の抜粋】

<総括>

家族帯同の駐在員のうち、52%が駐在の意思決定にパートナーのキャリアが「影響した」と回答

特にパートナーの昇格や転職に加え、妊娠出産も含めたキャリア形成のタイミングで、家族間で意思決定に悩み、話し合いを行ったというコメントが多数見られた。


【B1-2※】駐在の意思決定にあたり、パートナーのキャリアはどの程度影響しましたか?

※設問番号を表す。以下、同様。




駐在同行したパートナーのうち、約7割が駐在同行をきっかけに「離職した」と回答

駐在同行したパートナーの7割強が、同行前は正社員(フルタイムor時短)として就労。離職した理由として、勤務先に「パートナーの海外転勤に伴う休職制度がない」が約5割。パートナーの就労形態や勤務先の制度環境も、駐在同行の意思決定に影響する可能性あり。


【P5】駐在同行をきっかけに離職しましたか?

※過去5年の中で「初回」の同行についてお答えください。

※「帯同中に休職し、その後復職した」場合は「離職していない」を選んでください。※同行されていない場合は、駐在同行を検討した時に離職したかを選んでください。



キャリアに関わる不安要素として、パートナーの74%が「就労再開」を選択

次いで「社会との繋がりが失われること」や「キャリア断絶」が約60%を占める。また、収入や社会とのつながりを失ったことに伴う家庭内でのパワーバランスの変化に言及するコメントも多く寄せられた。


【P8】ご自身のキャリアなどについてどのような不安や悩みを感じましたか? または感じていますか?(駐在同行を検討してから、同行している間についてご回答ください。)

(回答数:1,852件、回答者数:417人)



駐在員の約9割がパートナーのキャリアを「応援したい」と考えている

駐在員パートナー向けにあればいいと思う支援サービスとして、「リモートワークや副業」、「現地での就労機会の提供」、「本帰国後の求人情報の提供」との回答が多く、パートナーのキャリアサポートに関連するニーズの高さが伺えた。


【C6】駐在に関係なく、パートナーのキャリアに対する今のお気持ちに最も近いものを選択してください。

(回答者数 家族帯同あり:94人 単身赴任:33人)



<駐在員の回答から>

駐在の意思決定にあたり、駐在員の約6割が「パートナーのキャリアについて悩み、話し合いをした」と回答

駐在の意思決定に際して、約6割の駐在員がパートナーのキャリアについて悩みを抱え、加えて家族帯同の駐在員の半数以上が「駐在の意思決定にパートナーのキャリアが影響した」と回答している。


【B1-1】駐在の意思決定にあたり、パートナーのキャリアについて悩んだり、話し合いをしたことはありますか?


単身赴任の場合は、パートナーが就労を継続しているケースが9割

単身赴任の駐在員のうち64%が駐在の意思決定にパートナーのキャリアは「影響しなかった」と回答。単身赴任の場合は、駐在員、パートナー共に、自身のキャリアを優先するスタンスが伺えた。


【A1】駐在にあたって、パートナーは離職しましたか?

【単身赴任者】




「パートナーのキャリアを理由に駐在を断った、もしくは転職した」事例は複数存在

家族帯同者/単身赴任者では約31%、独身者では47%が「聞いたことがある」と回答。パートナーのキャリアが、駐在の意思決定に直接影響するという事例が浮き彫りとなった。


【B4】ご自身または他者が、パートナーのキャリアを理由に駐在を断った、または転職した事例はありますか?

(回答数:142件、回答者数:127人)



家族帯同の駐在員のうち、約9割が「帯同して、よかった」と回答

主な理由として「家族の絆」や、「生活・メンタル面でのサポート」が挙げられた。さらに「異文化理解」や「子女への国際的な教育の機会」などに対するコメントも多く見られた。


【C2】家族帯同に関するお気持ちについて、最も該当するものを選択してください。

【家族帯同あり】

(回答者数:94人)



家族帯同の駐在員の7割超が、今後の駐在打診に対しても前向きに捉えている

一方で、その意思決定にパートナーのキャリアが「影響あり」との回答は6割超。引き続き共働きを前提とした家族のライフキャリア設計をいかにサポートするかが課題となり得る。


【C4】(今回の駐在経験を通じて)今後、再び駐在の打診があった場合、どのように感じますか?


【C5】次回の駐在の意思決定において、パートナーのキャリアはどの程度影響すると思いますか?


<パートナーの回答から>

駐在同行したパートナーのうち、約7割が駐在同行をきっかけに「離職した」と回答

駐在同行したパートナーの約6割が同行中は「専業主婦or主夫」。「就労中」は14%で、約4割が現地就労。リモートワークや起業・転職・自身も駐在するケースなど多様な働き方も一部見られた。


【P5】駐在同行をきっかけに離職しましたか?⇒<総括>のグラフを参照


【P1-1】駐在同行中の状況に該当するものを全て選択してください。(複数選択可)

※同行経験が複数ある場合は、過去5年で「初回」の同行についてお答えください。※同行されていない場合は、駐在同行を検討した時の状況をお答えください。


パートナーの約9割が「自身のキャリアに関する不安や悩み」を経験

駐在員パートナーの6割超がこれまでの最高年収「400万円〜800万円未満」、また同約3割は「班長/チームリーダー」または「課長/マネジャー」の経験あり。同行前はフルタイム/正社員で勤務し、自身の収入や社会的な繋がりを持つパートナーが多い傾向が見受けられた。


【P8】ご自身のキャリアなどについてどのような不安や悩みを感じましたか? または感じていますか?⇒<総括>のグラフを参照


【P2】駐在同行前の就労形態を教えてください。

※過去5年の中で「初回」の同行前の就労形態をお答えください。

※同行されていない場合は、駐在同行を検討した時の就労状況をお答えください。


今後の就労に対する希望として、回答者の89%が「働きたい」との回答

駐在同行したパートナーのうち、3割超が「自身のキャリア継続のために、パートナーよりも先に帰国することを検討中/検討した経験がある」と回答。駐在員パートナー向けの支援サービスとして「リモートワークや副業の選択肢」を求める意見が最も多く、「企業からの理解や制度」を求める意見も半数以上あり。


【P16】今後の就労に対する希望を教えてください。

(回答数:491件、回答者数:417人)



パートナーの半数以上がキャリアを総合的に考えたとき駐在同行は「プラスだった」と回答

その理由として、回答者の約8割が駐在同行を通じて「現地の文化や生活の体験ができた」と回答。さらに、約7割が「視野が広がった」との回答を選択しており、海外生活を自身のキャリアにとって前向きな経験として捉えていることが伺えた。


【P12】現在または直近の駐在同行を経て、あなたのキャリアを総合的に考えたときに、現時点のお考えに最も該当するものを選択してください。

※同行していない場合は、「その他」を選択ください。

(回答者数:417人)


【アンケート結果のフルレポート】

https://drive.google.com/file/d/1i_wep8ZuHSL9_5vDVEqVfY5JAA2LPP_E/view?usp=sharing


【「共働き時代の駐在」10名の実例インタビュー】

「共働き時代の駐在」アンケート回答者のうち、取材協力に同意をいただいた10名に対し、個別インタビューを実施しました。

アンケートでは得られない具体的な状況や意思決定の過程を明らかにすることを目的とし、駐在打診を受けた際の夫婦間の話し合い、駐在に際するのキャリアに関する悩みや行動の変化などについて詳細に聞き取りました。

下記のページでは、その実例を通じて、海外駐在時における駐在員および家族の現状を紹介します。

https://drive.google.com/file/d/14SJLcc2JydBBPh-vWwBMXdl7CiepjwG6/view?usp=drive_link




【お問い合わせ先・団体概要】

■C×C(シーバイシー)~駐在員とパートナーのキャリア提言プロジェクト~

Career Cafe Connect(一般社団法人キャリアコネクト)とCAREER MARK(株式会社ノヴィータ)による合同プロジェクト。

お問い合わせ:cbyc.contact@gmail.com

■Career Cafe Connect (一般社団法人キャリアコネクト)

駐在同行によって生じるキャリアの空白に対する、駐在員パートナーの不安やストレス・社会的な孤独感を解消するため、「つながり」の場の創出、就職に役立つセミナーなどを開催。イベント開催数は75回、のべ参加人数は2500人以上にのぼります。(2018~2025年8月)

また、法人や団体向けに、駐在員パートナーの実情に関する講演会や、企業の福利厚生としてご利用いただけるキャリア相談、研修なども行っています。

■CAREER MARK(株式会社ノヴィータ)

世界中どこにいても、どんなステージでも、キャリアが途切れない社会を目指して、駐在員パートナー・もと駐在員パートナーの「また働きたい」の実現を支援しています。

世界中に700名以上の会員がおり、駐在員パートナーのキャリアサポートと企業紹介、またメンバーシップ制6カ月プログラムCM+(キャリアマークプラス)を展開中です。


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●アンケート結果の拡散も大歓迎です

その際は「Career Cafe Connect(一般社団法人キャリアコネクト)とCAREER MARK(株式会社ノヴィータ)によるC×Cプロジェクト」によるアンケートであることの明記をお願いいたします。


●報道機関・マスコミ、企業や法人の皆様へ

取材や引用・転載などに関するお問い合わせは、こちらへお願いいたします。

cbyc.contact@gmail.com

インタビューを受けられる人物のご紹介なども可能です。



※今回のアンケートデータに関する著作権はCareer Cafe Connect(一般社団法人キャリアコネクト)とCAREER MARK(株式会社ノヴィータ)によるC×C合同プロジェクトにあります。改変、編集、誹謗中傷等はお控えください。


【2024年にCareer Cafe Connect(旧キャリアカフェ中国)が実施したアンケートに関する記事はこちら】


Career Cafe Connect

駐在員パートナーのキャリア支援を行う非営利団体です。※国家資格キャリアコンサルタント中心に監修(2025年2月キャリアカフェ中国から名称変更致しました)