6/18に、元・上海駐在妻で、(一社)日本メディアリテラシー協会代表理事の寺島絵里花さんをお招きし、特別セミナーとランチトークを開催しました。
開催の様子のレポートです。
【特別セミナー】 文: 松山けあき
前日に梅雨入りが発表された上海は、久しぶりに圧巻されるような大雨。そんな中、陆家嘴の一角にあるIFCレジデンスには14名のセミナー参加者が集まりました。
今回のゲスト・絵里花さんは、情報教育(メディアリテラシー)のスペシャリスト。まずは日本や世界各国で展開される最新の教育事情についてお話いただきました。
教育分野のデジタル化が世界で一番進んでいる国、どこだと思いますか?実はタイなのだとか!タイの子どもたち、学びの現場でタブレット端末を大活用しているのだそうです。日本でも来年度から小学校でプログラミング教育の必修化が始まるなど、現代のメディアリテラシーは加速してきています。
これからは誰もが使いこなせなければならないパソコンやタブレット端末ですが、ニュースで報じられるネット上の犯罪や健康トラブルなども悩ましいですよね。
今回ご参加頂いた皆様からも、情報端末との上手な付き合い方について様々なご質問を頂戴しました。
家庭内でどのように子どもに使わせるか?
やはりこれが、参加された皆様の一番気になるテーマだったのではないかと思います。
絵里花さんのアドバイスからは、リスクがあるからやらせないのではなく、様々な角度からリスクヘッジする方法を考えることに気づかされました。
SNSによる出会い詐欺やアダルトサイトなど、触れて欲しくないものも沢山ありますが、だからこそ家庭内できちんとコミュニケーションを取り、子どもがネット上に溢れる様々な情報に惑わされないようにしてあげること。
子どもの成長の土台となる家庭環境の大切さを、今回改めて学んだ気がします。
たっぷり1時間半、多くの学びがあるセミナーでした。ラストは絵里花さんが日本から持ってきてくださった致知出版社の『母』と一緒にパシャリ。
このあと、さらに絵里花さんのパワフルなエピソードが炸裂したランチ懇親会へと続きます。
【ランチトーク】 文:大塚清香
セミナー会場であるIFCレジデンスから、すぐ隣にある商業施設内レストラン「乐忻皇潮汇」へ移動し、ランチトークスタート!
このお店の名物は、ゲスト・絵理花さんも大好きだという小籠包。
ランチトークでは教育のお話だけでなく、参加者の皆さんが抱えている不安や悩み、駐妻ならでわのジレンマなど、直接絵理花さんに体験談をお聞きしたり、アドバイスをしていただくことができました。
その中でも印象的だったのは、
「私がアイ(お手伝いさん)を教育した!」
との絵理花さんの発言。
子供の年はそれぞれ違えど、参加者はみな子育て中のママさん。夫の駐在に伴い上海へやってきたわけですが、皆さん口を揃えて
「お手伝いさんを雇いたいけれど…不安…」
との声。
「どうしたら良いアイさんと出会えますか?」
という質問の答えが、先程の絵理花さんの発言でした。
そもそも自分に合ったアイさんを探すのではなく、絵理花さんが行なった行動は
「これが本当の日本食だから味を覚えて!」と、高級な日本料理店へアイを連れて行き、一緒に食べる。「私はこういう人間だ」と理解してもらう為、自分の友達との食事にもアイさんを帯同させる。
「まずはこちらが愛をあげないと信頼関係は築けない。」と、絵理花さんは話していました。
合鍵を渡しておくほどアイさんと信頼できる仲になった絵理花さん。日本へ本帰国になった時、2人で号泣の別れになるほどだったそうです。
この話題に関わらず、絵理花さんは常に前向き!そしてポジティブ!!
セミナーの時のお話にもありましたが、
「不安や失敗を恐れてチャレンジしない」
のではなく、
「結果失敗に終わったとしても、それは次に繋がる経験になるんだから決してムダではない!」と。
本当に、絵理花さんとお話しをしていると目からウロコな場面がたくさんあり、行動を起こす勇気や、チャレンジしないのはもったいないことでしかないのだという事を教えていただきました。
日本各地だけでなく、こうして海外にまでセミナーを開いてくれている3児の母でもある
寺島 絵理花さん
こんなにパワフルで素敵な方のセミナーを聞け、直接お話しまでできたこの機会に心から感謝の思いです。
【終わりに】 文:呉由香
今回は、韓国で開かれる学会参加の合間に、上海へかけつけてくれた絵里花さん。上記のとおり、私たちに素晴らしい気づきをたくさんGIVEしてくれました!
ご活躍の裏には、これまで苦労や失敗もたくさん経験してこられたと思うのですが、それを通じて、自らのキャリア・生き方をすべてポジティブな視点で捉えていく、という絵里花さんの姿勢に、何より勇気と上海生活への希望を胸にできた私たちです。
また、印象的だったのは、メディアリテラシーの研究やこれからのキャリア、子育て、上海での専業主婦生活、語学、アイの雇用など、様々なタスクに「教育」という絵里花さん自身が一番関心高いテーマを活用されていることでした。
たとえば、モノ・コトの使い方には「何が学べるか」、人間関係の育み方には「人材育成」という視点ありきなこと。すべて、ベースが「教育」という、絵里花さんのコアな思いを生かしているということが、とても興味深かったです。そうすることで、仕事も家庭生活も、こんなにパワフルに前向きに取り組めるのですね!!
絵里花さんとお話できた数時間、広く深く、イキイキと生きるための大切なヒントをいただきました!絵里花さん、お越しいただいた皆さん、本当にありがとうございました!!
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